創作メモ的な独り言。
ジュリア父の似顔絵について。
最初は普通の絵柄で顔アップと全身図にしていたのですが、途中で気が変わって「
下手人風にしよう!」と思い立ち、描き進めていたらいつの間にかこうなっていたという次第。
というのも、江戸時代の人相書きを参考にするため画像検索していたところ、実は時代劇に出てくるような似顔絵は描かれていなかった(!)という内容の
記事を見付けてしまい、動揺したものと思われます(;゚ロ゚)
いやはや、時代劇で指名手配書のシーンを見る度、「日本画っぽくない絵柄だなー」とか「実はあんなリアルに描く手法もあったのかなー」とか疑問には思っていたのですが、そもそも絵はなかったとは。
あとどうでもいい話ですが、好きな時代劇は
・水戸黄門
・暴れん坊将軍
・御家人斬九郎
です。やっぱり笑いの要素が多い作品が好きなのだと思います。
とはいえ、そんなに色んな作品を見ているわけではないんですけどね(^_^;)
2019-2-25
と思いきや!? Σ(゚Д゚) な発見があったので追記。
上記の“江戸時代の人相書きには時代劇に出てくるような似顔絵は描かれていなかったらしい”という件について、また新たな疑問が浮上。
というのも、曲亭馬琴作『南総里見八犬伝』の第三十四回で、追っ手の役人が「これがくせ者の姿絵だ」と差し出すシーンがありまして。
(原文では「骨法図」に「すがたえ」とふりがなが振ってありますが、どちらにしても何かしらの絵であると思われます。)
『南総里見八犬伝』は室町時代後期を舞台にしているとはいえ、江戸時代後期に書かれた戯作ですから、当時の様子が盛り込まれているはず。
ただ、このシーンでの指名手配は大々的に触れ知らせてはおらず、追っ手チームが行く先々で尋ねている模様。
となると、この場合は主要な人だけが姿絵を持っているということなのかも知れません。
確かに、広範囲に触れ知らせる際に、わざわざ絵師・彫り師を手配して大量に刷ることもなかったでしょうから、その場合は字面だけのものを手書きで量産したと考える方が自然ですね。
とはいえ、必ずしも江戸時代の人相書きは似顔絵がなかった、というわけではなさそうです。